口コミやランキングが、“初めての人”の足がかりに
これまでニッチと言われつづけたウィッグ市場の中で、成長著しいのが医療用ウィッグの分野。医療用ウィッグは、加齢による薄毛などとは違って、がん治療や事故などによる脱毛症状のバックアップが目的。高い機能性と同時に、社会復帰までのサポートを行なうという特殊な役割を負っています。
“成長著しい理由”はいろいろありますが、1つには女性の医療用ウィッグに対する認知度が深まったこと。医療用ウィッグと普通のウィッグとの違いを多くの女性が理解し、選択の段階で医療用をセレクトする人が増えたこと。さらに高額な医療用のウィッグに対して自治体が補助制度を打ち出していることも大きいと考えられます。
そして医療用ウィッグ普及の推進力となっているのが、ネット上に寄せられる口コミや製品のレビュー、5つ星評価などです。口コミやランキングのあり方については賛否いろいろありますが、初めての女性やこれまでとは違う医療用を求めている人の足がかりとなっているのは間違いのないところです。
利用者の口コミに対する“受け止め方・見分け方”
口コミなど、ネット上にある書き込み・意見の見分け方さえユーザーがしっかりわかっていれば、参考意見として役立てることは十分に可能です。そこで、では口コミやレビューに対して、どのような接し方をすれば良いのかをご紹介しておきましょう。以下は、投稿者である私の体験を含めた教訓です。
口コミとの向き合い方
- 真偽がわかりにくいのは口コミと人気ランキング。この2つについては、最初から参考意見程度に受け取っておくことが賢いと思う。
- 人気ランキングは、医療用ウィッグメーカーの一覧表として解釈しておくこと。ランキングは無視して、製品の概要や特徴を把握する資料に。
- 口コミは、意見に具体性があるものだけを相手にする。単なる誹謗中傷もあるので、そういうものは無視。
- 口コミやレビューは詳しく具体的に書き込まれていても、良心的な意見であっても個人的な感想であることを理解しておくこと。
- 自分がもしも医療用ウィッグを購入した際は、積極的にレビューや口コミを行なって、“これからの女性”のいために参考意見を送るべき。
自分が口コミにコメントするときは
- 感想や評価が総花的になると、読み手には全体がぼやけてしまって、伝えたいことがわかりにくくなる。
- 良かったところ、悪かったところに焦点を絞って書くのが良い。文章の最初に結論を書いて、そのあとに細かな理由を書くのがコツ。
- 最後に短く、体験を通じた教訓や注意事項を書いておくと読み手の参考になる。
自分が書いた口コミやレビューがどのように受け止められるかという心配はありますが、真面目に書き込んだものは必ず読み手に伝わります。感想のすべてを書くとコメントが長くなるので、良かったところ、悪かったところに焦点をあてて書くと伝わりやすいです。教訓のような一言がけっこう参考になります。