医療用ウィッグ、使ったことがない人の口コミって?

ネットの口コミを見ていると、ごく希に医療用ウィッグに対する書き込みがあって、誠意ある回答もあるけれど、単に茶化すだけが目的の書き込みもあったりします。私がコレはヒドいなと思ったのは、「医療用ウィッグと一般のウィッグとの違いを教えてください。やっぱり医療用のほうが闘病中の私には適していますか?高額なので迷っています」という主旨の質問に対してです。

その回答の中の1つに、「そもそも医療用ウィッグなんてインチキ。そんなの必要なの?」というだけの回答が寄せられていたこと。いまどき、医療用ウィッグがインチキなどという認識をもっている人はいませんし、もしも口コミに応答したその人がインチキと言うなら、それなりの意見をきちんと述べるべきです。

口コミにもいろいろなジャンルがあって、芝居や映画、音楽などの感想を聞いている程度の質問になら、面白半分、茶化すようなコメントでも仕方ないという一面のもありますが、闘病中で困っている人を相手に、冗談半分の回答を書き込んでくるのは許せない行為です。

医療用ウィッグを使ったことのある人なら、普通のウィッグとの違いは知っているはずだし、苦い体験をしたとしても、あのようなコメントで終わるはずはありません。医療用に不信感があるなら、それなりに怒りのこもったコメントが長々とつづられるはず。病気にもなっていない、医療用ウィッグとは無縁の人の書き込みです。

一般のウィッグとは異なる医療用ウィッグの必要性

「闘病には医療用ウィッグが必要なのか」というような疑問をもたれている方は、他にもたくさんいると思いますので、体験者の1人として私なりの感想と医療用ウィッグの必要性をお示ししておきましょう。私は数年前にがんの告知を受け、抗がん剤治療によって脱毛を余儀なくされました。

その過程で、一生懸命に情報収集してくれていた友人からのすすめで医療用ウィッグを使うことにしました。当初は私も一般のウィッグで十分だと思っていましたが、両方を被ってくらべた結果には、たとえようもないほどの違いがありました。いまでもその時の思いは忘れられません。友人にはとても感謝しています。

  • 医療用ウィッグは基本的に利用者の身体的能力をバックアップするもので、運動・リハビリ・散歩などに耐えられる機能性をもっている。
  • 衛生面にも配慮が凝らされており、通気性を第1に、湿気や熱が溜まりやすい頭皮の環境を、できるかぎり快適に確保されている。
  • 脱毛によって変化しやすい頭のサイズでも、一定のフィット感が保たれるようにアジャスト機能が付けられている。
  • ウィッグの軽量化が極限にまで図られている。これによって1日中被っていても、使用者に負荷がかからないようになっている。
  • 全体が伸縮性のあるネット構造でできており、たとえば少々手荒な扱いとなっても、すぐれた復元力で元の形状を保つ。
  • 見た目の髪の自然な仕上がりやつむじのあり方など、丁寧な職人技が駆使されることで、ウィッグだとバレないように細心の注意が払われている。

医療用ウィッグならではの特徴を列記すればキリがないほどピックアップできますが、これほどすぐれた専用ウィッグでも、通販を利用すれば最上位の品質モデルで8万円台です。先の口コミの質問にあったような、“高価で困る製品”はありません。コスパ的にも非常にすぐれています。お試しください。