意外と少ない医療用ウィッグの口コミ
たとえば化粧品や家電など、同じレベルでどの商品を購入したらいいか判断に迷ったとき、私は良く口コミサイトやブログでの評価を参考にします。人気ランキングなどもその1つです。ごく一般的なものなら多くの口コミが出ているのですが、最近になって医療用ウィッグが必要になって利用者の声を集めてみようと思ったら、意外にも関連した口コミが少ないことに気づきました。
専門的な領域で、使っている人が少ないせいもあるからでしょうか。口コミをどこまで信用するかは別にして、あまり人に聞くことのできないプライベートな品物などは、とくに口コミサイトなどのコミュニティが必要なのではないかと考えるようになりました。
医療用ウィッグの製品を調べてみると、大手のメジャーなところが出している製品から、そうでもないけれど職人の技術が凝縮されていそうな製品まで、多くのブランドが発売されています。私の仕事は税理士ということもあって、費用対効果や原価計算には自信があるほうなので、正直に言うと大手メーカーの高価なウィッグは、私の希望リストから除外しています。
人件費や宣伝費用、サロンなど店舗の出店経費がかなり販売価格に上乗せされていることが分かっているからです。しかし最終的にウィッグなどは、「着け心地がどうか、機能性がどうか、本物の毛髪と違和感がないか」が重要になると思うので、やはり着けた人の体験や実感が知りたいところです。
アフターケアに責任をもってくれる会社選び
メーカーでもお客様(利用者)の声などをサイト上に公表していますが、第三者的なところが選んだお客様評価ではないので、苦情やトラブルなどの実例は限られており、感謝状的なものが大半です。そこで私は仕方なく、医療用ウィッグの通販サイトから選択した3つのメーカーに電話をかけ、利用者の評価の両面を直接担当者に聞いてみることにしました。医療用ウィッグですから評価の中で各社共通していたのは、「機能面やフィット感の良さ」でした。
そして、やっぱりそうかと思ったのは、「サービス、対応力、注文・希望に対する事柄について」は、お客様からの評価がメーカーによって若干開きがあるように感じました。
自社に寄せられた苦情やマイナスの評価を、電話口で正直に教えてくれるメーカーなどありませんが、質問をしていくなかで分かったのは、「客(患者)の数だけ要望があり、驚くほど細かな注文をつけてくる利用者もいる」ということです。内容については語弊や誤解が生じますので記載できませんが、医療用ウィッグは、「ベッドの上でも着けることを前提として欲しい」という要望が多くあり、試着やヘアスタイルの修正は絶対に必要ということです。
以上のようなことから、私は、少なくてもアフターケアやメンテナンスのしっかりした、責任体制のあるメーカーを選ぶことが第一であると実感しました。みなさんも買って終わりという感覚を捨て、納得のいくまで修正をしてもらいましょう。