痛い思いをして傷ついて、初めてできた自己防衛策

昔から口コミやツイッターなどで問題になっているのは、根拠のない誹謗中傷の拡散やデマ、フェイクによって人や商品がボロボロに傷つけられてしまうこと。

こうした書き込みにフェイスブックのような実名規制があるなら傷つく人やモノも少ないのでしょうが、表現の自由という憲法上の理由から、いまのところ主催者側のポリシーに任されています。

その延長上で言えば人気ランキングなども根拠のないものが大半で、それを頼りに買ってしまうと、とんでもない失敗に終わることがあります。

無法地帯の何でも書き放題というのが今のところの口コミ系サイトですから、これに対抗する措置としては、自己防衛を強くする、あるいは自己防衛策を細かく区切って自分に被害が及ばないようにするしかありません。

口コミに乗って失敗しないためにはどんな方法・ガイドラインがあるのでしょうか。過去に医療用ウィッグの検索で大失敗をした経験がある私は、私なりに失敗を重ねない方策として練り上げた手段と割り切りがあります。

その背景や経緯を含めて、同じようなことで辛い思いをしている方々の参考になればとまとめてみました。

医療用ウィッグ選びに失敗した経緯

  • 当時、抗がん剤治療に備えるのに医療用ウィッグが必要とは考えてもいなかった。専用のウィッグがあることも知らなかった。(認識不足)
  • 抗がん剤治療が始まる直前になって医療用ウィッグのことを聞き、焦って探し始め、結果としてネットの口コミや人気ランキングに頼った。(認識不足と焦り)
  • 当時は口コミは半分程度は疑っていたが、人気ランキングまで作られたもの、宣伝用のランキングだとは思ってもいなかった。(認識不足) 

自己防衛策を組み立てるなら「経緯」の確認が大事
自己防衛策といっても、完全に口コミを封じたり参考にしないといったりする方法には無理があります。そこで大事になるのは、先にお話ししたように、「自分はなぜ口コミやランキングに踊らされてしまったか、だまされてしまったか」という振り返りです。

自分の性格も含めて、だまされやすい自分の癖が隠れているからです。次にその自分の傾向などから、ネットとどのように接したら良いかを決めていきます。私の場合は下記のようにしました。

  • ランキングサイトにあるコメントや評価は読まない。参考にしない。
  • ランニングサイトは例えば1位~10位まで一覧になっているので、メーカーを調べるには便利。その程度のツールとして使う。
  • 口コミは、コメントの短いものにはオチャラケが多いので、ただのツッコミなら相手にしない。
  • 口コミでも真剣な悩みや疑問のある人のコメントは長い傾向にある。また細かくて現実味がある。そうしたものは参考として拝見する。
  • まじめなコメントの入った口コミに対して、私が知っていること、経験値のある事柄にはこちらからコメントも書く。