怒りや不満のある人の、毒舌的なコメントにこそ本音が
口コミは信用できないとかできるとかの論議で熱くなることがありますが、口コミ利用者の私としてみれば、それを見破るのも利用者の眼力。さらに言えば、お金儲けで口コミを書いている人でも、それが“役に立つ情報”なら問題はないのではと考えます。
口コミは素人が商品やサービスを実際に体験してその使用感などを書き込むものという定義は昔のこと。誰がどのような立場で書き込んでいても読んだ自分に役立てばそれで良いと割り切らなければ、星屑のようにあるネット上の情報には怖くて触れられなくなってしまいます。
カミングアウトすると、私はクレーマー的なドギツイ異見を吐く口コミが大好き。そして私は医療用ウィッグの利用者です。専用のウィッグを着けていないと生活が送れないほど“着けるのが当たり前”になっています。
なぜ毒舌が好きかというと、嘘でもホントでも、そこに一理はあると思うからです。とくに商品のレビューを読むのは大好き!短いコメントだけど、実際に使ってみて不満をもっている人の一言には迫力があります。実は、私はそんな毒舌的なコメントのおかげで、超軽くて快適なアンベリールのシルフィというウィッグに出会いました。
良いことばかりを書く、中身の薄いコメントには興味ありません。怒りや不満のある人の意見は素晴らしいです。
口コミのおかげでたどり着いたシルフィというウィッグ
そのシルフィに導いてくれたある人のコメントとは、「見た目はいいが機能性はイマイチ。
医療用なのだから患者目線で機能・通気性・衛生・滑り止め・フィット感といった程度の条件は満たして欲しい。コレならおしゃれ用の1万円台のウィッグで代替えできる」、「6月に思い切って新しい医療用ウィッグを購入。
半年後には最高級のはずの手植えの髪がカサカサ系になった。その後、抜け毛がはじまった。地毛の脱毛を隠すためのウィッグなのにしゃれにならない。×××メーカーさんに電話したら、使い方に注意が必要と言われた。暗に利用者が悪いと~。あきれた」などというものでした。
けっこう辛辣な表現だけど嘘はなさそう。その逆に、「これならもっと安い通販のウィッグのほうがマシ。軽くて着脱も簡単で、患者のためになる機能がけっこう付いている。作り手の良心が、細かいところに生きていてGood!」。
名指しされていたウィッグメーカーをたどって行き着いたのが、シルフィです。私のいまは、結局のところこのような口コミのおかげで成り立っています。
真偽の感じ方は人それぞれですが、私はシルフィを被って、口コミの主と同じような実感に浸れているので、それでいいと思っています。