医療用はホームページを充実。説明を大事に
医療用ウィッグを探すとき、みなさんは、手がかりのなさに困った経験はありませんか?私は、「口コミは参考になるのか、ならないのか」と自問自答することがあります。メーカーごとのウィッグの違いを一覧表にした口コミランキングなども欠かさず見るようにしています。
しかし文字だけが並んだランキングでは、機能や特徴的なの、それがどのように便利なのかといったことが、はっきりと読み取れません。そこで私の場合は、そのランキングから気になる医療用ウィッグをいくつかピックアップして、最終的にはそのメーカーのホームページを見させてもらうことにしています。
ランキングが上位でも、サイトに行って説明が不十分だったり図解が少なかったりすると、何となくコレだという確信がもてなくなって、結局は新しいウィッグに替えてみようという気が起こらなくなります。医療用ウィッグは普通のウィッグと違ってかなり機能が緻密に計算されているはずなのに、どうしてその部分の説明が簡単な写真や文字の羅列だけで終わってしまうのでしょう。
私の場合は、抗がん剤治療の期間が相当長くなってしまっていることもあって、ウィッグの数や種類は、コレクターではないかと勘違いされるほど揃っています。製品選びに苦労する度に、「もっとホームページを充実させることはできないのか」と思ってしまいます。
実物を検証する役割も担っているホームページ
医療用ウィッグを着けはじめた最初のころ、私は口コミを第一に考えて製品を選んでいました。しかし、それでは取り寄せてみるまでに検証が十分に出来ていないことに気づき、ホームページまで行って事前に良く検証してからオーダーというやり方になりました。私が比較的わかりやすくて気に入っているホームページは、アンベリールの「シルフィ」というウィッグのものです。
写真やイラスト、ピクトグラムをうまく使って、機能や特徴がしっかり説明されています。「選ばれる8つの理由」というコーナーがあって、そこでの説明が非常に明快です。たとえばシルフィはウィッグのつむじの部分が自然に見えるように工夫されていて、他社の例と自社の例が、写真で紹介されています。写真が2つ並べて掲載されているので一目瞭然にわかります。
おそらくウィッグの中では最重要となるウィッグの裏側(同社の最大の特徴)では、スキンネットという独自の構造が、これも他社の写真と比較できるように並べて掲載されていて、他社のものよりネットの幅が11.5センチと幅広で通気性が良いことが、一目でわかるようになっています。
私もそうでしたが、自宅に送られてきた実物のウィッグは、箱をあけて頭に被ってしまうだけの人がほとんどだと思います。そのとき、ホームページが充実していると、1つ1つの機能や構造を意識しながら検証し、実物と見比べることで特徴を把握しやすいのです。製品を選ぶ前も選んでからも、頼りになるのは口コミではなくメーカーのホームページのほうです。充実させれば、きっともっと注文が増えるのではと思っています。