モノの品質は「対応力&サービス」で決まる

ありとあらゆる物事を対象にネット上にあふれる口コミですが、この口コミの中には辛らつであったり、辛口であったりするものも多く、苦情や非難といったものの中にも、よく読んでみると、本音で真面目に抗議しているものがあります。薄毛や脱毛対策に関する製品やサービスにも多くの口コミが寄せられていますが、同じように医療用ウィッグにもさまざまな意見が寄せられるようになりました。

中身をみていくと、「品質」、「着け心地」、「対応やサービス」といったものがほとんどで、さらに細かく中身を分析してみると、“品質や着け心地”以上に、「対応が良かった」、「電話でのアドバイスや質問に対する答え方が良かった」、「親切だった」、「丁寧だった」といったフレーズを使って評価しているものが目立ちました。

これは何を意味しているかというと、一般用のウィッグや医療用ウィッグを必要としているユーザーは、製品そのもののクオリティよりも、ウィッグを販売する側のスタッフの対応力に、大半の関心が払われている、感動しているということをあらわしています。

もちろんその逆もあります。いくら製品が良くても、それを販売する企業の担当者やスタッフの対応が悪ければ、口コミではかなり手厳しい評価となり、表現も過熱気味のキツイ言葉がならびます。

寄せられた感謝状にも対応の良さに感謝

これは口コミではありませんが、医療用ウィッグを販売しているアンベリールの製品「シルフィ」に対して寄せられたユーザーの声の中にも、「ウィッグとした不自然さがなく手触りがとても良い。 またアフターケアが充実していて本当に良い会社だと思った」、「医療用ウィッグのレンタルだったのに、無料でカットに対応してくれ、そのうえ好みのヘアスタイルにしてもらえて良かった」、「試着を申し込んだが、無理強いするような電話攻撃がなく、じっくり1人で考える時間が取れて感激した」など、販売姿勢や対応について感謝や感激の意思をつづったものが目立ちました。もちろん、違和感のなさ、むれない爽快感、着け心地の良さや自然な仕上がりの良さなどを高く評価する意見も多数寄せられています。

ウィッグに限らず、日本製品の良さは世界が認めるところとなっています。クオリティが高いのは当たり前、きめ細かな手法や機能、出来栄えがいいのも当たり前という評価が、もはや普通なのです。

今後は、ハードウェアの評価よりも、ソフトウェアの良し悪しに世界の関心が移ってくるでしょう。「モノの品質と人が介するサービスや対応の品質」、この両面を整えた製品や企業が高く評価される時代になりました。