昔ながらのメディアだって、正しい存在ではなかった
昔のメディアといえば新聞・雑誌、テレビ・ラジオが主な情報源。現代はどうかというと、インターネット、ネット絡みのSNS、口コミ・書き込み、ツイッター、人気ランキングなどです。
投稿者である私も大の口コミ嫌いでしたが、キライになっても仕方ないと見方を変えることにしました。たとえば世の中で話題になったり話題の中心になったりすることがまずない医療用ウィッグなどは、新聞ネタ・テレビネタになることはあり得ない商品です。
早い話が口コミに頼るしかそれらしい情報をゲットすることができないからです。また新聞広告や雑誌広告が口コミにくらべて正しい情報発信源かといえば、結局のところはメーカーの広告ですから、“使用者の言葉”といっても、都合の良い絶賛・賞賛メッセージしか掲載されません。
そのように考えていくと、口コミはヤラセやいい加減な尻馬系の書き込みが多いけれど、使用者のナマの声を、即時にダイレクトに聞く情報源としては、避けていてもトクはしない情報源です。
「こちらサイドの接し方さえ注意すれば貴重な存在」、私はそのように割り切りました。
私が口コミという存在を考え直したポイント
- 口コミがキライと言ってみても、それに代わる情報源はほかにあるだろうか?
- 利用者の生の声を聞けて、そのうえ早ければ数分で返事が返ってくるツールなど、他にあるだろうか?
- とくに医療用ウィッグなどは利用者数の限られた製品。実際に使ってみた人の意見やアドバイスなど、どこのどのメディアが取り上げてくれるだろう。
孤立無援の闇の中から救い出してくれたのは口コミ
私は3年前にガンを発症して、医師から「抗がん剤治療を行なうので2~3週間後に入院」と告げられました。
激しい副作用と脱毛を初めて経験して、生まれて初めて坊主同然になりました。頭髪だけではなく、体毛のすべて(眉やすね毛など)が抜けました。38才だったので女としてはまだまだ~。独身で相談する親しい相手などなく、仕事先には秘密同然にするしかなく、家族もこんなのは未経験でオロオロ。
そうなるとネットに向かって同病者に助けを乞うしかなくなるのです。孤立無援で、真っ暗闇でほんとうに怖かったです。そんなときに唯一、私のガンの悩みを聞き入れ、医療用ウィッグの選び方などを教えてくれたのは口コミでした。
私のいまは、初回の抗がん剤治療を無事に乗り越えてさらに数回を経験。フィット感のいい、軽量で衛生的な医療用ウィッグも手に入れることができました。
ウィッグの全体がネット構造なので、重いとか蒸れるとかが他のウィッグにくらべて少ない(アンベリールのシルフィ)ようです。私は最初からこのウィッグ歯科知らないので、ラッキーだったのかも知れません。
ガンで闘う人たちの意見交換サイト、医療用ウィッグに悩みをもつ人たちの交換サイト、口コミの場が少ないように思います。過去の私のように、“口コミ嫌い”なんていう人をこれ以上増やさないように、ソレ専用のコミュニティを作りたいとも考えています。