不自然さが解消しきれない&高価な医療用ウィッグ
37歳の女性から、医療用ウィッグについての質問が口コミサイトに投稿されていた。彼女は抗がん剤の副作用で脱毛してから、薄くなってしまった頭部を隠すためのウィッグ選びで悩んでいる。ボブ系のセミロングが好みで、以前にネットで評判のいいメーカーのウィッグを購入してみたが、「不自然なボリューム」と「不自然なつむじ」が気になって使用できなかったと言う。
年齢的に若くないことや、がんであることを打ち明けていない友人が多いこと、また自分自身のプライドもあったりして、ウィッグ着用の事実は絶対にバレたくないとも。自然な分け目やつむじ、髪の質感・スタイルなどを求めていくと、どうしても価格が高くなる。安くても16万円、普通で30万円、高いものでは50万円のもあったとか~。
口コミにあった女性の医療用ウィッグの条件
- 好みのヘアスタイルは、ボブ系のセミロング
- 不自然な髪のボリューム感を解消できるウィッグ
- つむじがナチュラルであること。
- カミングアウトしていない友人が多くバレたくない。
- 高額ではなく、上記の①~④を満たせるウィッグ。
医療用ウィッグへの不満や悩みを解消するためには
口コミにあった彼女の悩みから希望する条件を引き出すと上記のような整理ができる。しかしこのような悩みは彼女だけではなく、これまで医療用ウィッグを購入した経験のある女性なら、一度や二度は経験したはず。何も知らずにウィッグの試着サロン(リアル店舗)に行くと、どんなに安くても16万円以上、18万円はする医療用ウィッグをすすめられてしまう。
しかも試着のためのサポート料金やアドバイス料などを別途で請求してくる店舗もあるので、実際に支払をすませる段になると20万円は軽く超えてしまう。長期保証料や専用の手入れ剤を当たり前のように追加し購入させる店もある。そうなると合計金額は30万円近くにまでなってしまう。
その“高額すぎるウィッグ”も含めて、口コミの彼女のような条件をすべて満たすには、実店舗に行くのではなく、通販からの購入をおすすめしたい。さらにそのメーカーは医療用ウィッグの専業メーカーであることが条件。一般のファッション用と兼業で片手間にやっている有名ブランドのメーカーは避けるべき。
そのうえで、「自然にみえる医療用ウィッグ」の条件をクリアするには、以下のようなポイントがあげられるので参考にしてもらいたい。私自身も医療用ウィッグを選んで納得するまでには3度の失敗を繰り返し、通販の専業メーカーに出会ったことでようやく不満を解消した。
質の良い医療用ウィッグの本来的なあり方
- 自然な髪の仕上り感は、つむじを作り出す職人技が必須。機械では不可能。
- 人工毛・人毛のミックス毛を植えることで耐久性と自然の流れができる。
- 髪は6色程度を混ぜ込んで使う。それでグラデーション効果が生まれる。
- グラデーション効果とは、紫外線が当たったときに生まれる立体感のこと。
- ミックス毛のバランスが重要で、熟練工でないとむずかしい。
- いまどきはネット構造の立体縫製が当たり前。耐久性・自然感が維持できる。
- 通販なら市価で30万円するウィッグでも同等品質で3分の1程度の価格。
- 好みのヘアスタイルに仕上るかどうかは専任のヘアスタイリストの腕次第。
専業メーカーで医療用ウィッグに経営のすべてをかけている会社なら、ウィッグ専門のヘアスタイリストがいて、好みのスタイルや髪の量の調整もやってくれる。ミックス毛は普通と違って独特のアレンジ術が必要。普通にサロンに行って購入してしまっていたら、そういうこともわからずに終わってしまう。選びきれなければアンベリールのシルフィという通販限定ブランドのホームページを参考にして欲しい。